お疲れ様です、ななさき(@nanasaki_blog)です。
今回はボスとしか戦えない斬新な2Dドットソウルライク、黒曜石の剣を持つ人類最後の希望『Eldest Souls(エルデストソウル)』の評価・レビューです。
ボスラッシュというコンセプトが、ゲームプレイヤーとしての闘争心を掻き立てる。プレイヤースキルを試せる、そんなゲームでした。
ソウルシリーズやベルセルクの影響を受けてるらしい
歯応えがあるゲームでした!
3.0
Bランク:良作
- 2Dドット絵ソウルライクの中でも、ボスラッシュがコンセプトであることが特徴的
- ボスラッシュという特性上、プレイヤースキルがないと詰む(初心者救済要素が少ない)
- 周回してやり込めるが、さすがにトロコンにノーダメ撃破が必要はしんどい
ゲーム評価 | Bランク(良作) |
クリア時間 | 約5時間(慣れれば1~2時間) |
開発元 | Fallen Flag Studio |
発売元 | United Label・CI Games |
発売日 | 2021年7月29日 |
対応機種 | PlayStation 5・Nintendo Switch・PC(Steam) |
ゲームジャンル | ドット絵・ソウルライク・アクションRPG |
公式サイト | 公式サイト |
Eldest Souls(エルデストソウル) | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
store-jp.nintendo.com
概要・あらすじ
やりごたえのあるバトル
一時も気を抜けない、高速かつ高難度のソウルライクバトルが待ち受ける。それでも幸運は勇者に味方する。古き神々を倒せば人知を超えた力が手に入るだろう。絶え間なく襲いくるボス
Eldest Soulsでは、ゲーム中で最も難しく最も盛り上がる戦闘シーン、ボス戦のみに注力!古き神々が乗り越えるべき壁として、それぞれ多種多様な難しさであなたに立ちはだかる…勝利した者には相応の報酬が!古代の王国
古き神々を探して迷宮を探索していると、興味深いNPCや魅力的なクエスト、闇に包まれたおぞまし謎の数々に出くわすことになるだろう。古き神々と長年の投獄の裏に隠された真実を徐々に明らかにしていこう。完成されたドット絵表現
美しい16ビットのドット絵で事細かく描かれた聖なる要塞をその目で味わおう。ただし長い時間見つめている時間はない。この人類の勝利の証はとうの昔に忘れ去られ、今や闇を纏った何かが奥深く根付いているのだから。自分だけのビルド、自分だけのやり方
引用元:Eldest Souls(エルデストソウル) | My Nintendo Store
古き神々との対決は、それぞれが唯一無二の挑戦であり、報酬もその例に漏れない。神聖な力を獲得し、膨大な種類のタレントやアビリティをアンロック、数々の組み合わせから自分だけの戦闘スタイルを確立しよう。
Eldest Souls(エルデストソウル)はボスとしか戦えない、戦わないといった斬新なコンセプトのゲームとなっています。
ゲームとしてはドット絵の上から見下ろし型のアクションRPGとなり、ソウルライクとボスラッシュに重点を置かれ、難易度はかなり高めの作品です。
こちらの開発者インタビューにある通り、『DARK SOULS』シリーズや『Furi』『デビルメイクライ』シリーズの影響を受けた作品となります。
また、ストーリーデザインとしては『ベルセルク』の影響も受けており、主人公は黒曜石の黒い大剣を背負っています。
Eldest Souls(エルデストソウル)の特徴
- 2Dドット絵の見下ろし型アクションRPG
- ソウルライクとボスラッシュがコンセプトであり、難易度はかなり高め
- ストーリーは神々に滅ぼされそうな人類の最後の希望として、神殺しの大剣を持つ主人公が戦いを挑む
- ソウルライクであるため、ストーリーはフレーバーテキストで自分で把握するのが主となる
人類最後の希望となって、神々を倒すストーリー
数世紀もの間、奴隷として生きてきた人類はついに古き神々に反旗を翻す。巨大な厄災の権化たちを要塞の聖なる壁の内側に投獄したのだ。
ストーリー復讐の最終段階として、神々は世界に大規模な荒廃をもたらした。人類は消えたかに思われたが、わずかな希望の光が残されていた。
引用元:Eldest Souls(エルデストソウル) | My Nintendo Store
たった1人の戦士に課された責務はあまりにも重い。純粋なるオブシディアンの大剣を携えた男に人類の希望は託された。
ストーリーは上のあらすじの通りです。
人類は神々の奴隷として生きてきましたが、ある日封印に成功します。
そのまま平穏に過ごすのも束の間、封印した神々の逆襲を受け、人類は壊滅寸前まで追い詰められます。
もうダメだという状況で神殺しの大剣を持つ主人公が登場。
人類最後の希望として神々に立ちはだかる、というストーリーです。
ゲームとしてはソウルライクよろしく、このストーリーがOP及び手に入るアイテム等のフレーバーテキストで明らかになっていきます。
こういう終末のストーリー好きです!
おもしろかった・よかったところ
Eldest Souls(エルデストソウル)を実際にプレイしてみた感想として、おもしろかった・よかったところをレビューしていきます。
Eldest Souls(エルデストソウル)のおもしろかった・よかったところ
ボスラッシュはプレイヤースキルが試される
Eldest Souls(エルデストソウル)はボスラッシュがテーマとなっており、道中に雑魚敵は出てきません。
ボスとしか戦えないし、ボスを倒すことでしか主人公の強化ができません。
つまり、ボスを倒せないからレベルアップしようとしてもできないわけですね。
完全にプレイヤースキルのみを試されるゲームとなっており、それゆえにボスを倒せた時の喜びはほかのゲームの比ではないでしょう。
実際ななさきも倒すまでに10回以上リトライしたボスがいました。
倒せた時には思わず「よっしゃあ!」と声を上げてしまうほどうれしかったです!
また、本作の特徴として回復アイテムは用意されていません。
HP回復手段は溜め攻撃を当てるとチャージされるゲージ消費技(と一部スキル)のみです。
このゲージは溜まると主人公の攻撃力が上がり、このHP回復技にも繋げられますが、一定時間で減っていきます。
つまり、ゲームを上手くプレイするには常に攻撃を当て続ける必要があり、この要素がボスとの一騎打ちをより臨場感あるものとしています。
ボスラッシュのポイント
- 道中で雑魚敵は出てこず、ボスとしか戦わないし戦えない
- ボスを倒すことでのみ強化できるため、雑魚敵をコツコツ倒してレベルアップできない
- この仕様により、プレイヤースキルが試される難易度の高いゲームとなっている
- 回復手段は攻撃を当てることのみ。常に攻撃を当て続ける必要があり、ボスとの戦闘に臨場感を醸し出す。
リトライを何度もしたけど、ロードは気にならなかったよ
さすがPS5ですね!
自分好みにスキルをカスタマイズ
もう一つのコンセプトであるソウルライクとして、主人公を強化することができます。
強化できるスキル等はこちら。
戦闘スタイル・ボス装備・NPCアイテムのいずれもあるだけ装備できるわけではなく、装備数などに制限がかかっています。
そのため、自分の戦闘スタイルに合わせたビルドとする必要があります。
この新しいスキルが手に入るのは、ボスを倒すときとなるのでボスを倒すのがより楽しいのがいいですね。
移動速度が上がるものから、自分毎秒5%ダメージを受ける代わりに25%攻撃力上昇といったピーキーなものまで揃っています。
スキルカスタマイズのポイント
- 戦闘スタイルや装備アイテムで色々なバフを掛けることができる
- 全部装備できるわけではないので、取捨選択が大事となってくる
攻撃スタイルはある意味初心者救済要素!
これを選べばだいぶ楽に戦えるよ
需要があれば、らくらくクリア攻略を作ってみたいですね
気になった・悪かったところ
ここからはEldest Souls(エルデストソウル)を実際にプレイしてみた感想として、気になった・悪かったところをレビューしていきます。
Eldest Souls(エルデストソウル)の気になった・悪かったところ
ステージに落ちているアイテムがとにかく見にくい
ステージ構成は1ステージに1ボスとなっており、ボスエリアに移動するまでの道中ではアイテムやフレーバーテキストを読めます。
ただ、これがめちゃくちゃ見にくいです。
動画はクエストアイテムを入手する画面で、アイテムは光るピンク色の点滅で場所が分かるようになっています。
暗いエリアだと分かるのですが、明るいエリアだと見にくいのでアイテムに気付かず素通りしてしまうこともあります。
一番ひどいのがフレーバーテキストのアイテムで、こちらは一定時間ごとに光って点滅することで分かるようになっていますが、物によっては全く目立たないので2週目で気づいたテキストもありました。
ソウルライクということで用意してあるフレーバーテキスト。
これがそもそも読まれないのはもったいないです!
アイテムはもう少し視認しやすくしてほしかったというのが本音です。
アイテム視認性のポイント
- アイテムは光の点滅で分かるようになっているが、ステージのライティングによっては素通りしてしまうほど目立たない
一部ステージにあるギミックはテンポが悪すぎる
一部ステージではこのようにダメージを受けるトラップや、移動する足場を飛び移るギミックが用意されています。
はっきり言ってこのギミックのゲームとしてのおもしろさが分かりません。
このギミックが用意されているため、ボスまでたどり着くテンポが悪いです。
一度ボスまでたどり着けば、リトライする限りはボスエリアで始まるので関係はないです。
ただボスエリア前のフレーバーテキストが用意されたステージ、その奥にボスエリアというのがボスラッシュというコンセプトに合っていたので、わざわざテンポが悪くなるようなギミックを用意したのはガッカリしました。
ステージギミックのポイント
- 一部ステージではダメージトラップや、落下するギミックが用意されている
- ボスラッシュというコンセプトには余計なギミックであり、テンポが悪い
非戦闘時のダッシュでもスタミナを使い、移動が不便
一度ワープクリスタルを開放すると、マップで選択してファストトラベルができます。
これは大まかなエリアごとに用意されているので非常に便利です。
ただ主人公自体の通常移動が遅いのでもどかしいです。
この通り非戦闘時の移動にも制限が掛かる仕様となっています。
ここはもうちょっと柔軟にスタミナ消費ゼロとかにしてほしかったですね。
一番意味が分からないのが、非戦闘時の移動速度が上がるアイテムが2週目=強くてニューゲームをすると没収されることです。
強くてニューゲームだと強化アイテムはリセットされます。
それ自体はいいのですが、なぜかステージ移動速度上昇アイテムまで没収されます。
周回要素なんだから、戦闘に関係ないアイテムまで没収するのはやめてほしかったです。
ステージ移動のポイント
- ファストトラベル自体は非常に便利
- 非戦闘時の移動にもなぜかスタミナが消費される仕様で、移動が遅くもどかしい
- 2週目の強くてニューゲーム時にも、戦闘と関係ないステージ移動用アイテムまで没収するのはやりすぎ
ゲーム評価まとめ
以上がEldest Souls(エルデストソウル)のクリア後レビューとなります。
ゲームプレイの快適さの点で一部柔軟性はないですが、それ以上にゲームコンセプトとしてのボスラッシュがめちゃくちゃ楽しかったです。
ストーリーではマルチエンドが用意されており、周回プレイをストーリー面でも楽しめます。
また、強くてニューゲームで2週目をすると、ボス行動パターンが変わるのでより難易度は高くなり、やり込みがいもあります。
ここでは紹介しませんでしたが、ボスと戦うアリーナモードも用意されているのでそっちも楽しいですよ。
最後に一言。
黒曜石の大剣めっちゃカッコイイ!
Eldest Souls(エルデストソウル) | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
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Eldest Souls(エルデストソウル)
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