ソウルライクの世界で銃をぶっ放せたら勝てるのに! そんなプレイヤーの夢を叶えるガンアクションソウルライク、それがRemnantシリーズ。
一発ネタかと思いきや、気付いたら4年越しに新作が発売されちゃってました。
というわけで早速Remnantシリーズを全作クリア済みのななさき(@nanasaki_blog)がレビューしていきます。
評価を最初に言っちゃうと前作Remnantから無難に成長してなかなかの良ゲーでした。

ブラボにも銃があるって?
あれはノコギリで刻むゲームだから......

3.0
Bランク:良作
- 前作「REMNANT: FROM THE ASHES」を正統進化させた作品となっており概ね高評価。
- 独特の世界観と、ソウルライク+ガンシューティングというゲームプレイのおもしろさは健在。
- 前作からそうだがゲームとして荒削りすぎるので、Bランク評価の域は出ないかな。
ゲーム評価 | Bランク(良作) |
クリア時間 | 22時間 |
開発元 | Gunfire Games |
発売元 | Gearbox Publishing |
発売日 | 2023年7月25日 |
対応機種 | PlayStation 5・PC |
ゲームジャンル | ソウルライク・アクションアドベンチャー・アクションRPG |
公式サイト | Remnant2公式サイト |
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Remnant2(レムナント2)のおもしろかった・よかったところ
Remnant2は前作「Remnant: From the Ashes」の続編となっており、銃で撃つTPSの要素と高難易度のソウルライクを組み合わせた作品になっています。
ダークソウルの世界に銃が持って行けたら簡単に勝てるのに! なんてプレイヤーの夢を叶えるゲームになっています。
ただし残念ながら鉛の弾丸だけじゃ勝てないのがこのRemnant2の世界なのだ。

前作Remnantも割と人気あったイメージ
『Remnant II』は、ベストセラーゲーム『Remnant: From the Ashes』の続編。恐ろしいワールドの数々を舞台に、生き残った人類が新たな獰猛なクリーチャー、神の如きボスと戦いを繰り広げる。己自身の、そしてチームメイトのスキルは必要不可欠。至難の試練を乗り越え、人類の絶滅を食い止めろ。ソロプレイも、2人のフレンドとの協力プレイも可能。未知の深部へ踏み入り、「現実」そのものの破壊を阻止せよ。
引用元:Remnant II - Standard Edition | Playstation Store
鉛の弾丸を叩き込め! ガンアクション

「Remnant」の手に汗握る戦闘体験
引用元:Remnant II - Standard Edition | Playstation Store
高度な戦略性とスピード感の融合。遠距離も近接も兼ね備えた戦闘が、狡猾な敵、大規模なボスバトルとともに帰ってきた。ボス戦は、高レベルプレイヤーも莫大な報酬を目指し、チームを組んで挑む試練となる
Remnant2ではTPSになっており、基本的には銃やら弓矢やらの撃つ武器での攻撃をすることになります。つまりはガンアクションですね。
ただ撃つだけではなく、敵は猛スピードで近づいてきたり、そこら辺を絨毯爆撃したりと大規模な攻撃をしてくるので、それを華麗にかわして攻撃したり、敵が近づいてくる前に体力を削り切る必要があります。
近づく前に倒し切るだけがゲームコンセプトではないので、ただ引き撃ちし続けるだけで完結しないのはおもしろいポイントですね。
また、スナイパーライフルやショットガン、弓にハンドガンにマシンガンと武器にも色々あり、スナイパーライフルは威力が高い単発、弓はクリティカルを出しやすい、マシンガンは威力が低いものの体力の弾丸を叩き込めるという特徴がそれぞれあり、そういった武器構成を変えることで遠距離引き撃ち、近距離ゴリ押しなどの独自の戦闘スタイルを構築できます。

とりあえずマシンガンで弾丸ばら撒くのが楽しいよね
自分だけのビルドを作るアーキタイプシステム

新たなアーキタイプ・プログレッション
引用元:Remnant II - Standard Edition | Playstation Store
さらに拡張されたアーキタイプシステムにより、プレイヤーはユニークなパッシブボーナスや驚異的なパワーを手にする。プレイ中にアンロックされるアーキタイプの数々はレベルアップすることができ、組み合わせて装備することでさまざまなプレイスタイルを実現可能
Remnant2には銃で撃つだけでなく、アーキタイプというスキルシステムがあります。
これは単純にいえばそのアーキタイプ特性に合わせたスキルを使えるというもので、例えばヒーラータイプのアーキタイプにすれば回復スキルを使えるようになります。
このアーキタイプはいつでも変更可能かつ2つまで選択できるため、攻撃系+回復系で万能キャラビルドにしたり、回復系+回復系でとにかく死なないゾンビマンになったり、火力系+火力系でやられる前にやるビルド構成にしたりと色々なビルド構築が可能になっています。
このアーキタイプと武器効果を組み合わせることで、近距離で切りながら体力回復系キャラを作ったり、クリティカル連発できるキャラを作ったりできます。
このアーキタイプシステムと武器の組合せで好きな戦闘スタイルを楽しむのがRemnant2のおもしろいところといえますね。

ちなみにワンワンおを味方にできるアーキタイプもあるよ!

何回もワールドを探索し、破滅の理由を探れ
新たなワールドの探索
神話のクリーチャーや獰猛な敵に踏み荒らされた奇妙な新ワールドの数々。ひとりあるいはチームを組んで行く道程は、死の危険と隣合わせだ。探索することになる複数のワールドでは、それぞれ異なるクリーチャー、武器、アイテムが存在する。発見したアイテムを利用・アップグレードし、より困難な試練に挑め無限の周回プレイ
引用元:Remnant II - Standard Edition | Playstation Store
分岐するクエスト行程、アーギュメント、クラフト、戦利品報酬。ランダム生成のダンジョンおよびエリア。これらは、強い意志力を持つプレイヤーを試すものだ。容赦ない難度において成功を重ねていくことで、プレイごとに確かな手応え、新鮮さ、そして達成感が得られる
今作Remnant2は全世界を救うためにあるアイテムを求め、地球を出て色々な異世界を旅することとなります(異世界へ行けるワールドストーンというテレポート装置がある)。
こういう設定のため、異世界ワールドが複数用意されており、どのワールドに行くかを選択して探索することとなります。

マップを見るとイメージしやすいかも


Remnant2は各ワールドの周回が前提のシステムとなっているため、攻略するのにボス戦も含めて数時間もかかりません。ただ、それを活かしてこのようなワールド設計になっています。
- ランダム生成されるワールドマップ
- ワールドボスが2体用意されており、それぞれのボスに合わせたマップとストーリー展開となっている
ストーリー全体として見たときは15~20時間はかかりますが、各ワールド単体の攻略に関しては慣れれば1時間程度で回れるのでサクッとクリアできるのがいいですね。
また、ストーリーも同じワールドで1本だけではなく、ランダム生成されたマップに合わせて色々断片的的に理解できる仕組みとなっています。
例えばでいうとこんな感じ。
王宮と下町マップの2つがあるワールド。王宮マップでは王が反乱で倒されており、王が2人いる大混乱状態。かたや下町マップでは市民の頭がおかしくなっており、世紀末状態に。どうやら寝ると襲われるらしく……? という王宮編とナイトウィーバー(下町)編のストーリーが展開され、一見繋がっていない2つのストーリーを解き明かしていくと、何が起きたかが分かるという設計になっています。
全体のストーリーとしては、異世界を含めた全世界の侵略者ルート。これを完全に撃退するためのアイテムを探して各ワールドを探索し、最終的にはルートへ挑むという展開です。
まあ、ごちゃごちゃ書きましたが上の画像の雰囲気に惹かれたら買いということで。

ダークファンタジーの世界観です
Remnant2(レムナント2)の気になった・悪かったところ
ここからは先ほどの高評価レビューとは反対に、実際にプレイしてみた感想として、気になった・悪かったところをレビューしていきます。
前作からそうですけど、結構荒削りなゲームなのでちょっと目に付くところはやっぱりありました。
まさかのバグで説明文が一部英語に(アプデで修正済み)

まさかのバグで画像のようなスキル説明文が一部英語のままになっているという。

何を言っているかわからないって?
自分もそう思う
しかもこのハンターというアーキタイプ、最初に選ぶ初期アーキタイプの1つなのでスキル調べようと思ってカーソル動かすと英語が表示されてしまうという。ほかのアイテムも一部英語表示だったりします。
こんな序盤のバグに気付かないまま発売することある!? と思ったのでここはさすがにマイナスポイントとして上げておきます。
一応アプデで現在は修正されていましたが(スクショ取ろうとしたら修正されていたので英語表示の画像を付けてないわけですね)、そもそも超序盤のバグを見逃して発売する体制に難ありなのでここでは取り上げておきます。
ランダム生成マップなので目当てのマップを引くまでリセマラ

この各ワールドのマップ。ここに書いてある名前付きエリアはすべてランダム生成されるので、場合によってはエリアとして生成されないこともあります。
しかも割と各エリアの中身は凝っているので、各エリアごとにストーリーアーカイブや武器、NPCなどがいるという。
つまり目当ての装備やNPC、ボスと戦いたければ目当てのマップ編成を引くまで延々とワールドをリセマラしないといけません(大した時間はかかりませんが、正直不毛です)。
前述の王宮編とナイトウィーバー編で例えるなら、まず王宮編とナイトウィーバー編でマップが2つあるわけですね。王宮編のマップに行きたいと思ったら、王宮編とナイトウィーバー編の2択で王宮編を引かないといけないわけです。
また、王宮編とナイトウィーバー編それぞれのマップ編成も、いくつかのパターンに分かれており中ボスなどが異なります。そのため、ここでもお目当ての装備、NPCやボスに会いたければここの分岐でも目当てのマップを引く運が必要なわけです。
そんなことしてる暇あります? ありませんよね。マップのリセマラなんかしてて楽しいですか? 楽しくありませんよね。
この仕組みは前作からそうでまったく改善されていません。ストーリークリア後は自分が好きなマップ編成を構築できる仕組みを導入すべきだったと思います。
微妙なローカライズにより、言っていることは分かるが理解できないストーリー
この装備の説明文を読んでみてください。言っていることは分かるけど、若干自動翻訳味がある翻訳ですよね。
この時点でちょっと完璧なローカライズではないことが分かるかと思います。

またこちらもご覧ください。Remnant2の世界観は複数の異世界が絡み合っているため、異世界語での表現がそのままゲーム中に出てきます。
例えばこの下の画像、パクスルテックというのは人間のことですが、これはこの「ヤイシャ」という世界に住む種族が「地球」に住む人間を表現する単語です。
先ほどの自動翻訳感+異世界語+ソウルライク特有のフレーバーテキスト匂わせが合わさった結果、この画像のように何言ってんだこいつというセリフが爆誕します。

こんな感じでRemnant2のNPCセリフやフレーバーテキストは表現されるため、何言ってるかは分かるけど理解できない状況になり、ストーリーもよく分からないまま進行していきます。
これも前作からそうなんですけど、もうちょい分かりやすくしてくれんかなというのが不満です。最終的にクリアすればなんとなくわかるんですけどね。

何言ってんだこいつら感
謎解きギミックが面倒な上に難しすぎる
どれだけ面倒かはこれを見ればわかる
-
Remnant2 ヤイシャ「予兆の大聖堂」ギミック攻略 正解画像付きで真似するだけ簡単クリア
Remnant2の特徴にめちゃくちゃ凝った謎解きギミックが多いことが挙げられます。
どれだけ凝ってるかは上の自分が書いた攻略記事を読めば分かりますが、こんなのがてんこ盛りです。
ほかにも例を挙げると「壁に数字が無数に刻まれた部屋でライトを照らし数字を4つ見つけ出す」、「謎翻訳本を元に謎記号を解読し、10×10くらい選択肢がある楽器で音楽を演奏する」「3×6くらいあるパターンの影絵を正解に並べて部屋を開ける」「なぜか普通に使うと使用できないアイテムをショートカットに選択すると使用できることに気づいたうえで、特定のNPCが眠っているときにそれを使って夢の世界に行く」とかもう色々あります。
何言ってるか分からないと思いますが、やれば分かります。異常に難しいので攻略情報を読むのは必須レベルなのも中にはあります。実際ななさきは上の楽器演奏するギミックは解けませんでした。
この問題はギミック自体の難しさもありますが、先ほど取り上げた意味不明ローカライズのせいでギミックヒントが意味不明になっているのもあります。また、翻訳ミスなのかゲームヒント通りのPWを入力しても金庫が開かず、4桁の数字の全パターン入力させられるとかいうゲーム側の問題もあります。
このギミックの何が問題かというと、周回前提のゲームシステムなのにどうでもいいギミックに時間を取られることです。一度解いたら満足なのでもう一回解かないようにしてほしいというわけですね。
幸いにもだいたいのギミックは装備獲得のためが基本で、一度解いたら周回時にあえて回収しに行かなくてもいいです。ただ、一部フィールド進行に必要となるギミックはあるのでそこは面倒です。
シリーズ初プレイでも楽しめる? こんな人にオススメ!
結論から言うと楽しめます。前作のストーリーが分かってなくても大丈夫です、ストーリーはおまけみたいなものなので。
そもそもRemnantシリーズはストーリーがないようなもので、どちらかというとゲームプレイを楽しむゲームになっています。
そのため「ソウルライク+ガンシューティング」「各ワールドのダークファンタジーな世界観」、この2点に惹かれる人はプレイしても楽しめると思いますよ。
前作「Remnant」と前日譚「Chronos」のストーリー解説
Remnantのストーリーは前日譚「Chronos: Before the Ashes」、前作「REMNANT: FROM THE ASHES」、本作「Remnant II」の順で繋がっています。
どうせならストーリーを知っていた方がおもしろいと思うので、前日譚と前作のストーリーを簡単に解説しておきます。
一応全シリーズプレイ済みですが、昔プレイしていてまあまあうろ覚えですが大筋は合っているはずです。
下にあるストーリー解説を読めば分かるかと思いますが、異世界がルートに侵略されている理由はガーディアンがいなくなったからですね。そして地球からルートがいなくなった理由は、前作Remnantの主人公がルートが侵略してくるゲートを封鎖して、地球から締め出したからですね。そのため、Remnant2のストーリーの大筋は地球からはルートがいなくなったけど、ルートがいると全世界が危うい。今度こそルートそのものを倒すぞ! という流れになっているわけです。
ネタバレ防止のため、ストーリー解説部分はタップで読めるようになっています。
ななさきブログで攻略記事も書いています
あくまで序盤の初歩的なレベルまでですが、ななさきブログでRemnant2の攻略記事も書いてます。
購入前に知っておきたいエディション比較記事とかも書いてるので、よかったら参考にしていってくださいね。
購入前に知っておきたい
-
Remnant2 各エディションの違いとオススメを解説 お得に買うならどれ
Remnant2のレビュー評価まとめ
以上がRemnant2のクリア後レビューとなります。
ゲームそのものとしては荒削りすぎるので不満点は結構あるのですが、それを補うほど魅力的な各ワールドの雰囲気、ソウルライク+ガンシューティングというゲームプレイ。これがめちゃくちゃおもしろいです。
銃で撃つソウルライクがプレイしたい人には本当にプレイしてもらいたい作品になっているので、よかったらプレイしてみてくださいね。
最後に一言。
まさかRemnantの続編が出るとは思ってなかった。
Remnant II(レムナント II)
©2019 - 2023 Gunfire Games, LLC. Developed by Gunfire Games. Published by Gearbox Publishing. The Gearbox Publishing logo is a trademark of Gearbox Enterprises, LLC. All brands, product names and logos are trademarks or registered trademarks of their respective owners. All rights reserved.
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